ライフネット生命の創業者、出口治明氏の起業についてのお話をご紹介いたします。
出口氏は会社員時代を30年近く過ごし、58歳で起業したという経歴をお持ちの方です。

出口治明氏の生い立ち

1948年三重県美杉村(現:津市)生まれました。三重県立上野高等学校を経て、京都大学法学部卒業、24歳の時に日本生命保険入社します。企画部や財務企画部などで経験を積み、バブル全盛期には「ザ・セイホ」の旗頭として生命保険業界の取りまとめ役を務めました。

挫折と成功への道のり

日本生命時代、当時の新社長と衝突して国際業務部長から営業部門に左遷されたことがありました。40代の中頃にロンドン事務所で働いていましたが、そこで「保険業界のグローバリゼーションは不可逆的だな」と確信。そのあと国際業務部長になり、「2020年に収益と売り上げの2割を海外から稼ぐ会社にしなければ」と思い立ち、「グローバル20」という計画を役員会に上げました。1996年に2020年の話をしたので、会議ではさんざん反対もされましたが、計画自体はなぜか役員会を通過。
しかしそのタイミングで社長が交代してしまいました。ときはバブルの崩壊後で、新社長は「今は国内に専心注力してセールスを増やし、基盤を固めるとき」という意見の人でした。そして、「こんな大変なときに海外進出とか夢みたいなことを言うな」ということで、計画はお蔵入りになりました。
新社長の方針に納得できなかった出口氏は、「海外に目を向けていかなければ、現在の規模をキープできないことは明らか。100年の計画を考えれば、ここは方針を変えるべきではありません」と食い下がったのですが、この衝突により、国際業務部長の職を解かれて営業部門へ左遷されました。後に退職することとなります。

2006年、三井物産、セブン&アイ・ホールディングスなどから出資を受け、ハーバード大学MBA卒の岩瀬大輔とともに生命保険準備会社ネットライフ企画株式会社を設立。
ライフネット生命は「正直にわかりやすく、安くて、便利に」をマニフェストに掲げ、インターネット専業の生命保険会社(ネット生保)の草分けとしてテレビ等で広く知られるようになります。また、設立時の目標である「創業5年以内に保有契約件数15万件以上」を4年半で達成。出口治明社長、岩瀬大輔副社長の「2トップ体制」は知名度が高く、特に若い世代から絶大な支持を得て、現在に至ります。

他にも現在まで東京大学総長室アドバイザーや早稲田大学大学院講師、慶應義塾大学講師を務めるなど幅広く活躍されています。
また著作も多く『人生を面白くする 本物の教養』はベストセラーとなっています。

出口治明氏の言葉

準備していれば、本当の夢を実現するチャンスが巡ってくる。
具体的な夢がなかったら、仮置きでもいい。人間は怠け者ですから、何か目的を設けないと動けない。
自分が買い叩かれたら、自分の価値を高めるしかない。勉強して自分の価値を高めるしかない。勉強に歳は関係ない。
説明が上手な人は、事前の勉強や準備をきちんとして、まず自分を納得させている。相手を説得するには、自分の納得感が必須。
大事なのは年齢や社歴ではなく、人を動かす方法を知っているかどうか。
仕事ができる人の机の上は、だいたいきれいです。机の上の状態を見れば、その人の脳みその中身がわかる」と言う人もいるほどです。