前書き

星野私は現在56歳の食品メーカーに勤めるサラリーマンです。
長男は26歳になる社会人で、立派に暮らしています。次男は、24歳で、ミュージシャンを目指しています。そして、一番下の長女21歳で最近めでたく同級生と結婚しました。
これまでの人生、サラリーマンとして家族のためにモーレツに働いてきました。妻は、51歳で職場の元後輩でして、専業主婦をしています。3人を無事に成人させてくれた妻には感謝しています。
子供達も成人し、そろそろ退職後の人生も考え始めようと思っています。

最近シニア起業家という言葉を耳にする機会も多くなりました。

勤めている企業では一通り私のやりたいこともできて、やりがいが少しずつなくなりつつあります。
給料もこれから大きく上昇する可能性もないのかな・・・。老後の年金もあまり期待できない世の中だし、お金のためにも自分のやりがいのためにも起業を決意しました。

入社からずっと営業畑でお客様と接する機会が多かったですが、ずっとカフェを開くのが夢でした。そのため、カフェを開業しようと思います。朝の一杯のコーヒーで皆さんを幸せにしたいと思うのです。
サラリーマンとして、会社の中で働いてきて会社経営の経験なんてないものですから、どうしたものかと悩んでいます。

山田星野さんこんにちは。お悩みがあるようですね?
申し遅れました。私、起業支援家の山田と申します。星野さんのお悩みがどこからともなく聞こえてきたので、飛んでまいりました!
起業に関してお悩みがあるようですね?私がお力になりますよ!なんでも聞いてください。
ということで、1年生経営者の星野さんに、私が経営者になるために知っておかなければならない基礎知識をお話しますね。

星野なんか胡散臭いんですけど・・・(笑)。まあ、話だけでも聞いてみるか・・・。

山田起業するのに必要なのはズバリ、あなたの「やる気」それだけです、それ以外のフォローはすべてお任せください!なんて言う人は信用してはいけません。
情熱も大切ですが、知識や経験がないと経営はできません。

星野確かにそうかもしれませんが、そこを何とかしてくれるのが起業支援家ではないんですか?

山田(ドキッ)。鋭いとこ突きますね。おっしゃる通りです!私がお伝えしたかったのは、「サラリーマンと経営者は違う。サラリーマンから経営者になる」という視点を持ってほしいという事なんです。でも、あまり難しく考えずに、変化を楽しんで下さい。

星野なるほど!変化を楽しむですか。なんだかワクワクしてきました!

山田星野さん、サラリーマン時代にご自身の会社の決算書を見たことがありますか?

星野う~ん・・・いきなり難しいですね。正直なところ決算書はおろか、会社がどれだけ儲かっていたのかあまり知りません。ボーナスが増えたり減ったりしていたことは分かっていますし、自分が売っていた商品の市況は分かっていましたが。

山田みなさんそうなんです。会社は効率よく業務が進められるように分業制をとっており、業務を細かく分けていますから自分の業務以外知らなくても当然なんです。
ここが、サラリーマンと経営者の大きな違いと言ってもいいでしょう。世の中の経営者は外から見るとカリスマ性のある営業マンのように描かれがちですが、成功している会社の経営者は、結構それ以外のことも常に考えているものなのです。

星野そうですか。やはり難しいですね。私には向いていないのかな・・・

山田そんなことはありませんよ。星野さんも、取引先との商談のこと以外に部下の体調の事を気にしたり、好きな野球チームの勝敗を気にしたり、奥さんの機嫌を気にしたりと、日ごろたくさんのことを気にしているでしょう?
ですから、向いていないということはないのです。少しの意識と前提知識があれば大丈夫です。これから、前提知識についてお話ししましょう。

星野よかったです。それでは山田先生!宜しくお願いします!

山田先生はやめて下さい(照)。 先ほど決算書や契約書の話をしましたが、経営者が最低限知っておくべき分野として、①経理、②財務、③法務、④労務という4つの観点があります。

① 経理は経費精算などで、部署の方とは顔なじみかもしれませんが、そもそも経理の役割等を簡単に理解しておくことが大切です。儲かる会社にするには、経理の理解からです。
② 財務は主に会社の資金調達に関する分野の事を言います。会社の成長にはここが重要です。すべて自分のお金で何とかすることは難しいですから、会社の規模拡大は財務の理解が不可欠です。
③ 法務は文字通り法律に関する業務です。星野さんも法務部へ契約書を回していたことがあると思いますが、経営者は会社の代表として取引先や他の関係者と契約を交わして営業活動をしています。意識している以上に契約でつながっているものなのです。会社の守りは法務が肝心です。
④ 労務は従業員とのやり取りのことです。最初は従業員を雇わないかもしれませんが、規模拡大に伴って従業員も必要になっていきます。従業員の方にとって魅力的な会社にするためには労務の知識が必要です。会社の充実は労務が不可欠です。

星野何となくですが、それっぽい話になってきました。

ですか!言われてみるとどれも大切な気がしますが、これまでのサラリーマン人生ではほとんど関わりがありませんでした。一つ一つ教えて下さい。

記事一覧